2022年12月27日(火)

LINEはあまり得意ではない。もちろん用があったら連絡するのは当然だし、一時的に何らかの話題で盛り上がるのは楽しい。ただ、他愛もない会話をダラダラといつまでも続けるのは苦痛だと思う。LINEの切れ目が分からず、面白くもない日常会話が続いて結局翌朝「おは~」から始まって終わりがないあの感じ。

 

先月のことだが、仲良くなりすぎて友人感覚になってしまった恋人と別れたが、何よりそのダラダラしたLINEから解放されたことがあまりにも嬉しくて、別れた悲しみよりまず「スマホ見るたびにLINEの通知が来てて、どうでもいい内容すぎてなんて返したらいいか悩んだり、どうでもいい内容を送っちゃって会話が盛り上がらなかったりしてウンザリしなくて済むんだ!!!!!」と歓喜のあまり天を仰いだ。だが、私の地獄はここからが始まりだったのだと思う。

 

周囲の友人が相次いで同棲や結婚をしていく中、独り身の私は毎日毎日暇を持て余していて、来る日も来る日も仕事を終わらせたらダッシュで帰宅してドラクエ11に勤しむ日々を送っている。カミュ君、最高。

しかし、カミュ君最高などと思っているときにふと、仲のいい大学時代の同期たちが私を除いて全員結婚した事実にうち震えた。カミュ君最高とかふざけたことを言っている場合なのか?私はこの間恋人と別れたというのに他は全員人妻になっているのだ。怖っ……

 

そして、改めて赤の他人からの特別な愛(信頼)を得たいと思った。何よりも優先される存在、結婚という契約を結びたいと思える存在、生活の一部となってほしい存在、いいな~~~私も誰かの特別になりたいし誰かを特別に思いたい……。

元ヶ恋人から「お前とは結婚できねー」とフラれたことや友人から「お前は絶対幸せになれない」と言われていることが呪いのように脳裏にへばりついているが、私の人格が終わっていて人としての魅力がないことは置いといて(置いとけないけど)なんとかこの独り身状態から脱却したいところだ。上司と「はい」「分かりました」しか会話しない現在の職場では新たな人間関係の構築は見込めないし、まっすぐ帰宅して夢中でドラクエ11をやる生活に新たな風を吹かせなければ……

 

という長い前置きを経て、ついに入れたわけです。マッチングアプリ

いやーこれね……煩わしくてやばいね……。

 

まず、相手を知るためにチャットをしないといけないわけです。はい、ここがすでにしんどいのですが、「あまり返事を溜めてしまって『こっちに関心がないんだ』と思われると困るな」という思いと「相手のこと何も知らんから興味も沸かないし話すことねぇ~」という思いが交錯している。大体のことはプロフィールに書かれているから、その内容の確認作業みたいなチャットになってしまって面白くない。

しかも何も考えずにイイネ!とかしちゃったせいで一気に何人もマッチングしてしまい、一気に何人もから毎日ひっきりなしにチャットが飛んで来るようになった。スマホを開くたびに通知欄に「◯◯さんからメッセージが届いています!」が4件くらい溜まっていて、部屋に虫が出たときみたいな悲鳴と嫌悪感に襲われて「うわ!!また来た!!!」と思っている。2~3時間置いてから返事をするようにしているが(ダルいから放置してるだけ)中には即刻返事をしてくる猛者もいて、「こいつ仕事中も片時も離さずスマホ見てんのか?大学生か?もしくは網膜とスマホBluetoothで繋いでて、チャットが来ると視界に通知が来るようになってんのか?」と辟易している。

 

恋人と別れて煩わしいLINEが終わり、ウッヒョ~!!と思っていたあの頃の私よ。今は4人からずっと毎日チャットがきて、大しておもんない話をダラダラ続けているよ。

あと、知らん人とハイペースで会ってるよ。ほんと疲れるよ。盛り上げなきゃと思って何時間も過ごすのはつらいよ。そういうことを考えなくて済むような相手に出会えたらこのアプリを終えられるのか……と最近思うよ。ダルいね。

 

ダルくて面倒で煩わしくて辟易としててマジで早くやめたいけど、友人がみんな出産とかして子育てに忙しい中で自分だけ暇してて毎日ゲームして、友人と遊びたいけど生活が違いすぎて集まれなくて自分だけ孤独になるとかもっと最悪なので何とか続けるしかない。

こういうことしてると生活をやめたくなる。

無理にこんなことしてまで続けないといけないものだろうか?生活。別に生活やりたいですなんて一言も言ってないのに強制的に開始されてやめることは許されないとかおかしくないですか?楽しいことも多いけど生活を続けてまで味わいたいことなんて一つもないんだが?ドラクエ11だってクリアまでいけてないし、友人たちの結婚式も楽しみだけど別に、神から生活を今すぐ終らせていいと言われて眠るように死ねる終了ボタンを渡されたら即刻押してしまうな。

 

と、最近は考え事をしていると最短ルートで「死にたい」に行き着いてしまうので、寝るときは何も考えないようにしている。金魚が泳いでいる水槽の、モーターと水が流れる音だけに耳を澄ませている。私がこの子たちの世話をしなければと思うことと、いや金魚の世話なんて誰でも出来るわという思いがゴチャゴチャになり、いつの間にか寝ている。

 

最近、ジムに通い始めた。朝ジムだ。7時から1時間トレーニングして出勤するというハードな毎日を過ごしている(とかいってまだ2日目だけど)。

とにかく、考える余裕がない毎日にしないと何もかも終わる気がしている。筋肉痛で足が痛くて階段を上り降りするたびにヒェ~!!!と思って生まれたての小鹿のように足を震わせてしまうくらい、思考を一旦ぶったぎってくれる外的要因がないとしんどい。そんな中、スマホを見ると「◯◯さんからメッセージが届いています!」と言われる。私はそっと通知をスワイプして消す。2時間後に返事をしようと誓いながら。