2020年3月22日(日)

6つ上のいとこのねーちゃんが結婚式をあげた。綺麗だった。

ディズニーオタクのねーちゃんは同じくディズニーオタクの男性と結婚したため、ディズニーのホテルミラコスタで挙式をした。そして、同じくディズニーオタクな私の兄が、参列者にも関わらず当事者並みに興奮していた。俺も結婚式するなら絶対ミラコスタにするわ!!!と言っていた。

 

私は結婚式恐怖症である。何故なら自分が結婚式をあげるとしたら……という妄想に取り憑かれて「きっしょ……」っとなって勝手にテンションがだだ下がりしてしまうからだ。結婚式のバージンロードを父親と歩くあれも「きっしょ……」と思うし神父の長い言葉に対して「誓います」って言うのも「きっしょ……」と思うし、親の前で誓いのキスをするのも「きっしょ……」と思う。全部自分に置き換えると気まずさのあまり顔が死んでしまう。今日、夫はいとこのねーちゃんの頬に誓いのキスをしていたので「それアリなんだ!!!!!革命かよ!!!!!!!」と勝手にスタンディングオベーションしそうになった。

 

結婚、出産に関わるすべてを親と共有したくない。きっしょいから。

 

親に女の顔してる自分を見られるのが本当に気色悪い。気持ちわりぃ~~本当に無理だわ。そもそも彼氏の話ですら一ミリもしようとしない私が結婚式の一部始終を親に見せたいと思うわけがないのよ。きっしょ!見るな。いいか、家では家用の顔をしているんだ。家用以外の顔を見るな。

 

例えば妊娠したとして親から甲斐甲斐しく世話されるの想像しただけで泣くほど気持ち悪い。もう関わりたくないレベルで気持ち悪い。どうせ遠隔であーしろこーしろと指図されるし従わなければぶちギレられるんだ…………そもそも普通に風邪引いたときに看病されるのすら気まずさと気色悪さを感じていたのに、妊娠などしようものならもう本当に無理になっちまうでしょ。出産とか誰にも立ち会わせたくないでしょ気持ち悪いし。お願いだから苦しんでるところを見るな。気持ち悪いよ。

 

とかいろいろ思ってしまうから結婚式って憂鬱なんだよなー。幸せなんだけど心のどこかでいっつも虚無を感じる。新郎新婦の両親が泣いてたりすると「うわ~泣いとるわ!貰い泣きしそう……」ってなる一方「自分のときにもし親に泣かれたら気持ち悪っ!て思うのかな」とか落ち込むんだよね。

 

そのたった一日の気持ち悪さを我慢して、多額の費用を支払って親のために結婚式をするかどうかは、まぁ実際に結婚式をするかもしれない状況になったら考えるけど、母親は見たいだろうな、娘のウェディングドレス姿。だって昔からずっと見てぇ見てぇ言ってるもんな。孫抱きてぇ抱きてぇ言ってるし。やめてほしいけど私は親になったことがないから親の気持ちがわからないだけで、自分にも子供ができたらきっと同じ事を思うんだろうか。難しいけど親の願いを叶えてあげられるのは子供しかいねぇんだから、彼らの子供として生まれた私がその使命を果たさなければどうするというんだ…………ってプレッシャーすごいよ

 

いとこのねーちゃんは父も母もいない。だからうちの両親が親代わりみたいなもんだけど、両親がいなくなったときにはいとこたちは既に大人になってたから、まぁほぼ個人の力で生きてきた感じだった。いとこのねーちゃんは「子供は嫌いだからいらない、犬飼う」と去年の正月に宣言し、私の母が猛烈に食って掛かっていた。なんで?生める歳で生んでおかないと後悔する!私だって子供嫌いだったけど自分の子供は可愛いものよ!なんて言ってた。私はまるで自分が言われているみたいで気が滅入るなと思った。いとこのねーちゃんはそれでも「いや、いらない。犬飼うから。」とキッパリ否定していた。

 

いとこのねーちゃんは自分の主張をキチンとできるタイプの人間だから、いいなぁと思った。でもいとこのねーちゃんも、両親が健在だったらまた違ったのかもしれない。……と、思いつつ今日母に「いとこのねーちゃん、どんな犬飼うんだろうね」と話を振ってみた。すると、

 

「犬?そんなことよりまず、子供どうするんだろうね?」

 

おいおい、何言い出すんだこいつ??と思った私が「いらないって言ってたじゃん、去年の正月にさー。」と言うと「そうだっけ?」なんて言ってきょとんとしていた。まさか覚えてないのか、お前があれほど猛烈に「子供を産め」と圧かけてたあの正月を。そうだな、お前べろべろに酔ってたしな……。

 

ほんと気が滅入るなと思った。ほんと嫌いだわこの人。

 

 

あーすごいすごい

人生は長い