2019年2月4日(月)

友人に子供ができた。とても大切な友人の一人だ。

 

気づかなかった。家飲みでノンアルコールを買っていたこと。煙草を吸いたいと言わなかったこと。野菜ばかり食べていたこと。妊娠が発覚したのは、飲みの前日だったそうだ。ナマモノが大好きなのに刺身を食べなかった。彼女は、1日で母親にかわったのだ。人間はすごい。愛が為せる技なのか。

 

同時に恐ろしい、私は子供が嫌いだ。これから愛する我が子を育てる彼女に、「子供嫌いなんだよね」などと無神経なことは言わなかった。物凄くマイルドに「苦手」と表現したけれど、やっぱりどうしたって好きになれそうにはない。友人はよく「友達が生んだ子供が可愛い」と、インスタグラムか何かの動画を見せてくるようになった。ああ、私たちは大人になったんだな、と実感すると同時に、やっぱり私に子供を愛するのは無理だなと痛感してしまう。子供、全く可愛いと思えない。それでも「かわいいね、やば~」などと、嘘をついて誤魔化す。電車で同じ車両に乗り合わせるだけで嫌だなと思う人間が、他人の無邪気な赤ちゃん動画を見て「可愛い」などと思えるわけがなかった。

 

何が嫌いなのかというと、意思の疎通がとれないから。これは、子供に限らず全てのものに共通するので、外国人も嫌いだ。怖い、言葉の通じない存在は怖い。あと宇宙人も嫌い。同じ理由なら犬と猫も嫌いなのかと言われると物凄く好きだ。

 

せめて友人の子供は愛せればいいと思う。